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多能工を目指そう_多能工養成スクール開校の背景

多能工を目指そう!

もくじ

多能工養成スクール開校の背景

多能工養成スクール開校の背景

建設業界では、“職人不足”が大きな問題になっています。新卒世代は、1990年から2010年にかけて35%減少し、更に、若年層の建設業への入職率が1995年の6.4%から2010年の2.4%と、約6割も減少しました。

建設業界では、“職人不足”が大きな問題になっています。新卒世代は、1990年から2010年にかけて35%減少し、更に、若年層の建設業への入職率が1995年の6.4%から2010年の2.4%と、約6割も減少しました。

若年層の入職率が何故悪いかというと、他産業に比べると職人さんの高齢者割合が高く、若者が新しく入ってきても仕事に馴染めない、厳しい徒弟制度の中での現場経験に依存した教育制度についていけない、若者の建設業に対してのイメージ「きつい、汚い、危険(3K)」がなかなか拭い去れない、体型だった教育システム・支援システムがないため若者がなかなか新しい技術を習得できず止めていってしまう・・・など、若者が就労しても継続しない様々な要因があります。

現在現役で活躍する職人が引退を迎える10年後、20年後にはさらに危機的状況になることが予想されます。

また、私たちの専門分野である賃貸物件の原状回復工事においては、専門分野の職人もさることながら、様々な専門分野の基本的な作業を1人でこなせる多能工と呼ばれる職人さんが不足しているのが現状です。


それならば、自分たちで職人不足を解消する原状回復工事の多能工を育てようとマルチスキルワーカーJAPANを発足し、多能工養成スクールを開校しました。

着目1 建設業界、未曾有の職人不足

不動産市場の活況、それに拍車をかけるアベノミクスの金融緩和政策・公共事業増加、2020年東京オリンピック開催決定による不動産業・建設業の株上昇、東日本大震災以降の復興事業で建築資材の高騰や人材不足による人件費の高騰等がありますが、その反面、小泉政権時代の公共投資削減により職人の建設業離れが起き、それ以来、大幅に職人が不足する傾向にあります。

このような職人不足に対応するために、建設業界においても多能工を十分に活用することが不可欠であると考えられています。

着目2 海外研修生、女性、シニア

少子高齢化が進む中、建設業界へ入る若年層の少なさは国も認めるところで、政府の試算によれば、15~20年度の6年間で建設業界では述べ15万人の人材が必要であると想定し、緊急措置として、7万人の外国人の受け入れで対応しようと考えています。

また、軽作業であるなら、女性・シニアの登用も考えられます。

女性やシニアが活躍できる職場を考えた場合、建設工事やリフォーム工事などは体力を使う本格的な工事になりますが、賃貸物件の室内をもとの状態に戻す原状回復工事は主に小規模修繕ですので、女性・シニアにとっても働きやすい職場環境です。

原状回復工事における職人不足の解決策として、従来の細分化された職種の壁を取り除き、専門職に依頼しなくても一人で幾つもの修繕が出来る多能工の育成が必須です。

着目3 女性、シニアが働きやすい職場環境

着目4 多能工の短期育成

多能工とは?

多能工とは? なぜ必要? どんなメリットがあるの?

多能工=マルチスキルという言葉をご存じでしょうか?この言葉の意味は、一般には以下のように定義されています。

『生産・施工の現場において、1人が一つの職務だけを受け持つ単能工に対し、1人で複数の異なる作業や工程を遂行する技能を身につけた作業者のことを「多能工」と呼びます。多品種少量生産品種数量変動に対応しうる柔軟生産体制維持し、生産性の向上を実現するためには多能工の確保が欠かせません。』(Weblio辞書、「多能工」の意味より抜粋)

賃貸住宅の原状回復工事においては、様々な箇所の修理の難易度が高い場合や繁忙期の忙しい時期などに、水道、大工、ガラス、水回り、電気、塗装、室内装飾、クリーニング等の専門の職人さんに修理を依頼します。このような専門職の職人さんを単能工と呼びます。それに対して、1人で複数の異なる専門作業を行える職人さんのことを「多能工」と呼びます。しかし、実際、多能工の技能を習得された職人さんは不足しているのが現状です。

工事請負業者からみた場合、利益率の維持、効率性とより良いサービスの提供のために多能工は欠かすことが出来ない存在であり、そして、職人さんから観た場合、できる業種の拡大と利益率UPが理由で、今後は多能工化になることが必須となってきます。
 

それでは、なぜ多能工が必要なのか、わかりやすく解説します。

多能工が身につけるべき小修繕スキル

原状回復工事における多能工が身につけるべき小修繕スキル

​建設工事を担う職人には、専門工としての熟練の技能が求められます。
原状回復工事のように小修繕工事が大半をしめる工事では、多くの小修繕をこなせるスキルが求められます。

下記に、多能工に求められる代表的な工事種別を示します。

水廻り修理

補修

建付調整

小修繕

多能工

小修繕の多能工と専門工の違い

小修繕の多能工と専門工の違い

♠小修繕の多能工と職人では求められるスキルが違う

小修繕の多能工には複数の専門職人が行う修繕の基本的技術が求められますが、職人のように熟練の技術は必要ありません。決められた品質基準をクリアする技能があれば十分なため、短期間に多能工を育成することが出来ます。

次世代の職人=多能工とは

次世代の職人=多能工とは?

♠技術革新のスピートが速い現代で、多能工に求められることは熟練の技術よりも、変化に対応すること!

マルチスキル + 新素材/新工法 + 施工プロセス改善 + IT活用

熟練工を必要としない新素材・新工法の出現

深刻化する職人不足に対応するため、多くの建材・設備メーカーが熟練工を必要としない工法や、施工単価を低減できる製品の開発に注力しています。

施工の工程を効率化・・・無駄なコストを削減

多能工は全ての作業を一人でこなすため、工事全体を把握することが出来ます。全行程を見直し、工種間で重複している作業や作業順序を入れ替え効率化することが出来ます。

IT活用で手持ちの無駄時間を削減

職人の悩みの1つに手待ち時間があります。この時間をうまく利用するには、ITによる修繕依頼の集中管理と素早い手配管理が必要です。

そのため、これからの職人は、ITを上手に利用する能力を養う事が必要になります。

でも、ご心配なく。私達が万全にサポートいたしますので!

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